埼玉県知事 許可(般-27)第69267号
営業時間 9:00~18:00(祝日・年末年始休)
都心から私鉄で30分ほど。
閑静な住宅地にある戸建住宅
お客様は、表千家のお茶を教えてられて、書道もやっておられます。ご自宅の一室を稽古の出来る茶室として広間、そして小間茶室へのリフォームのご依頼を頂きました。
■ フローリングの洋間をそのままに、手を掛けず茶室に設え替えをおこなう。
大きな洋窓のある広めのお部屋。
その窓をそのままに活かし、
天井高く教会の中の茶室稽古場をイメージ
というコンセプトで、
リフォームをおこないました。
洋な窓、船底を模した高い天井。 そのイメージを最大限活かした、 教会イメージの茶室 |
■ 三畳と壁床のシンプルな小間の設え
■ 水屋を併設
■ 左官壁の落ち着いた空間構成
■ 廊下より茶室への入口は、洋室ドアをそのまま活かし、ドアを開けると茶室空間が広がる
茶室だけでなく、今回は神大杉を利用した「結界」と「炉縁」も併せて納めさせて頂きました。これにより、茶室全体が侘びたイメージに統一されました。
茶室お引渡しのあと、
お客様の蓼科山荘での茶会に
ご招待をうけました。
「天空の茶会」と称するお茶会ですが、
先生のお弟子様、お知り合いの方々と
楽しい時間を過ごさせて頂きました。
大変お世話になり、ありがとうございました。
東京都下の閑静な住宅街の一角
無垢の木を活かした床フローリングや壁、天井で囲まれ、玄関に入った瞬間、優しい木のぬくもりが感じられる素敵な戸建住宅
表千家のお茶をやられているお客様からご依頼を頂き、ご自宅に稽古の出来る茶室とのご要望で、無垢フローリングのリビングの一角に茶室を造作させて頂きました。
茶室の間取りは「京間四畳半本勝手」床上げ茶室で、床下部分に引き出し式床下収納を設置いたしました。
広いリビングの一角に茶室を造作しました。そのため洋間リビングと茶室が一つの空間に存在してますが、普段の生活では茶室の襖を開け開放し、リビングと一体となった畳空間となります。そして、そこでのんびりと過ごすことができます。水屋は、廊下を隔てた階段下スペースを利用して、収めております。
■ 壁の無垢材を上手くいかした、自然の茶室である
■ 茶道具の収納場所として、床下を有効利用した床下収納を設ける
■ 茶室内に構造の筋交いが出てくるのでそれをいかに茶室に存在させるか
■ 階段下を水屋として有効利用する
【茶室からリビングを見る】
普段は、襖を開放し、リビングと一体化し畳のあるくつろぎスペースとして。また、茶室の床が30センチほど上がっているので、茶室の襖をあけ開放した時に、茶室の上がり口を腰掛として使用できます。
【茶室への進入】
茶室とリビングの床に段差が30センチほどありますので、茶室へ入るための踏み込み台が必要となります。
今回は、亭主・点前が座って入れるよう、畳床の踏み込み台。その隣には、引き出し式の収納を取り付け、茶道具収納としました。
【茶室内の構造の筋交い】をどのようにするか
今回は、京間茶室という事で、通常の畳より広い寸法の為、もともとリビング内にあった露出の構造筋交いが、どうしても茶室内にできてきます。それを囲って隠すのか茶室に取り込みデザインするのか。
今回の茶室の一つのテーマとなりました。
構造筋交いを壁で囲い隠すとその分、壁が張り出し、せっかくの京間茶室、壁が迫り閉鎖的に感じます。なので、構造筋交いをあえて茶室の一部として見せるという方向で進めました。筋交いの後ろ側に壁を一枚立てて、そこに和紙を張るというデザイン。それにより、床の間の「脇空間」が、不思議なスケルトン空間のようになりました。
【水屋】階段下を有効利用
階段下は物入れスペースになっていましたが、お客様のご要望で水屋として有効利用することになりました。
階段下の為、水屋高さには制限があります。なので、天袋をつけることが出来ません。水屋には、表千家水屋の特徴である灰器を置く吊り棚が必要。今回はその吊り棚の脇に、照明を仕込んだ一枚棚を設け、オープン棚付き水屋としました。通い盆名などの収納に便利です。そして普段は廊下エリアなので、ロールカーテンで隠すようにしてます。
階段下のスペースに 水屋を設置する |
ロールカーテンを下げた様子 |
無垢材の木を残したぬくもりのある
やさしい茶室が完成し、
無事お客様にお引渡しをいたしました。
お客様も大変喜んで頂き、
大変感謝しております。
ありがとうございました。
都内杉並の閑静な住宅地の一角。京長屋風の住宅。入口には手押しポンプの井戸があり何とも趣のあるご自宅の和室を茶室にリフォームさせて頂きました。
御自宅の玄関を上がった脇にもともと掘り炬燵のある和室があり、お客様は簡易的な設えにて稽古をされていましたが、
やはり炉を切り茶室として、お客様をお呼びできるような空間にしたいとご希望。
室内に大きめの障子戸があるのですが、そこからの木々の景色を効果的に茶室に取り入れたいなど、今回の茶室リフォームにあたり種々のご要望をいただきました。お客様のご希望に叶うよう、素敵な茶室空間になるよう、施工チームと共に取り組みました。
■ 既存の和室にもともとあった掘り炬燵を有効に活用して正座が苦手なかたにも気軽に楽しんで頂ける茶室
■ 障子窓から庭の借景を取り込み、自然と一体になり茶を楽しむ
■ 茶道具が収納できる工夫を取り入れる(例えば床の間裏収納の工夫など)
■ 水屋を併設。狭い場所なので、立水屋として使い易くする
■ 玄関入口に立手水を設え、お客様をお迎え出来るように
【茶道具収納の工夫】
床の間の壁を開閉式にして、裏側に収納スペースを設け、棗や茶碗など小物が収納できるスペースを造りました。
床の間裏収納スペース |
床の間(向こう壁を綴じたときの様子) |
向こう壁を開閉する |
可動式の収納棚の様子 |
可動式の棚の為、道具の大きさにより棚の間隔を替えることができる |
【立水屋】
廊下奥にある狭いスペースの為、作業効率を重視し立水屋を設置。
・水屋作業時、手元が暗くならないよう、横壁に行燈照明を取り付け
・床下は収納として、使用できる
【ちょっとした露地のしつらえ】
玄関脇にエアコンの室外機を置く、ちょっとした坪庭スペースがあります。設備を隠す意味においても、そこに竹穂垣と立手水をしつらえ、かつ筧から水を出しお客様をお迎え出来るようにしました。
「限られた空間」そして「そこにある素材」を上手く生かし、機能的で使い易くかつ品の良い茶室を造ることができました。
職人さん初め施工に携わった方々のおかげと感謝しております。お客様にも大変喜んで頂き、日々の生活の中でお茶を楽しんで頂けることと思います。関係された皆様、ありがとうございました。
茨城県取手市のお客様より茶室建築のご依頼をいただきました。
郊外の閑静な住宅街の中にある洋風の戸建て。
玄関扉を開けると正面に欧風塗壁の素敵なお部屋があります。
そちらを小間の茶室にするご依頼を頂きました。
【特徴】として
外観
■玄関扉を開けると、欧風塗壁正面に躙り口があり、洋の雰囲気に和の躙り口というバランス
茶室内部
■天井の工夫・照明とエアコン
天井:客座は駆け込み天井になっており、
天井と境の下がり壁の中に照明を仕込み障子を入れで間接的な明かりで茶室をほんのりと明るくします。
かつ、同スペースにエアコンを仕込み、ルーバーでエアコンの風を茶室内に送ります。
■左官壁
藁の入った土壁風の左官壁仕上げで小間席ならでは、わびた雰囲気を演出しています。
■収納の工夫
台目畳(点前座)脇に板間スペースを設け、普段は見えない引き出し式の収納を仕込み、
そこに茶道具を納められるように収納の工夫をしています。
正面躙り口の戸を開けると、正面に桝床が見えます。
にじり口を潜ると三畳台目の小間席。非日常空間へと誘います。
茶の本質が味わえる小間茶室です。
炉にも風炉にも対応できる「立礼卓」というお客様からのご要望を受け独立式立礼を製作致しました。
【特徴】
■ 点前卓、立炉壇、拝見卓の組み合わせで、独立式立礼卓
■ 風炉・炉の点前にも対応出来る両用タイプ
炉と風炉は釜の大きさが違います。それに対応する為に炉用炉縁、風炉用炉縁とそれぞれ、大きさ(幅)を変え、色は黒、茶系と金色の3種類の炉縁で対応
【デザイン】
キュービックな形状の組み合わせとコンパクト設計により、ご自宅のフローリングスペースで気軽にお茶をする事ができます。
キュービックな形状でコンパクト設計の立礼卓 フローリングスペースで気軽にお茶を楽しめます |
炉釜用の炉縁は、ゴールドで対応 |
炉と風炉で組み合わせを変える事出来ます |
(正面から見る)炉点前の場合の組み合わせ |
(点前座から見る)風炉点前の場合の組み合わせ |
神奈川県S様邸 茶室等住宅スケルトンリフォーム工事にてお茶室を含めた住宅のスケルトンリフォーム工事をさせて頂き、令和2年12月にお引き渡しさせて頂きました。
【施工内容】は、以下の通りです。
2階建住宅の耐震補強も含めた1階・2階のリフォーム工事
■1階
洋間を8畳広間茶室(濡れ縁共)にリフォーム 及び 立水屋を併設したキッチンユニットの入れ替え等
■2階
生活空間を新に創造
キッチン・リビング・寝室等及び設備工事
大きくて素敵な梁を見せた洋室空間。日当たりが良く、冬の光が差し込み部屋全体を暖かくしてくれています。
その部屋を八畳広間の茶室と畳廊下のある茶室空間としてリフォームをしました。
今回の茶室リフォームのテーマは、お客様のご要望でもあったのですが、お茶の基本である「真行草」、それを形(茶室空間)にあらわすという取り組みでした。
全体をダークな茶系でまとめ、床の間天井にも真行草の変化を持たせ、茶室本体は機能的でありかつ品良く。という難易度の高いリフォーム工事でした。
"部屋の中に見えている大きな梁を茶室に生かす"
既存の大きな梁が1本天井に見えており、まずはこれを生かす方法を考えなければいけません。
【検討】として、梁を挟んで、庭(縁側)側と茶室側で区別した行と草を表す。
結果:梁を挟んだ廊下側を斜め天井とし、茶室側を平天井としました。
本来であれば小間でやる手法ですが、あえて草を表現するためにお客様と協議の上、畳廊下と茶室の一部、斜め天井を取り入れました。
斜め天井に対し梁を挟んだ反対側の平天井をどう作るかという問題が出てきます。イメージは格調高く柔らかく。格天井の桟を大きめに面を取るなど丸みを持たせ、「真」の天井を「行」に見せる工夫をしました。
梁を生かした床の間の天井と丸窓障子
床の間にも位置の関係でちょうど梁が1本通ることになりました。
本来であれば、床の間の中には無いものですが、あえてこれを生かして、床の間の天井にも変化をつける工夫をしました。
普段は見ない床の間の天井ですが、梁を挟み竹のアクセントのある「行」天井と鏡板の床の間天井を見ることができます。
そして脇床は、光を取り入れる工夫として、大きな丸窓を設けました。
障子から差し込む柔らかい光が、床の間を仕切る壁の開口をとおして、床の間の床畳を照らします。
床柱はナグリの炭塗面皮柱、框は漆の仕上げでダークな奥深い組み合わせが床の間全体を引き締めています。
丸窓障子のある脇床との組み合わせの床の間に仕上がりました。
また、床の間下は床下収納として使用できるようにしており、長物などの収納スペースとして使用可能となっています。
襖はお客様が選定された桐の文様をあしらった唐紙で構成されています。そして併設されている六畳間茶室との文様の連続性が引手と共に素敵に表現されています。
光の当たり具合によって、桐の文様が襖に浮き上がります。そして反対廊下側、畳廊下との境にある障子戸は腰付の雪見障子が収まっています。
雪見を上げると庭の借景が茶室に入り込み、光の差し込みと共に茶室に解放感をもたらしてくれます。
システムキッチンとの併設で立水屋を設えました。
お客様からキッチンと連続した仕事のし易い導線を考えたご提案を頂き、システムキッチンを利用した立ち水屋を造作しました。
これにより、茶事の時にも無理なくスムーズな裏方仕事を実現することが可能となりました。
そして水屋への入り口、扉上部の欄間には、アンティークな建具をはめ込み、非日常なお茶空間へのアプローチとしました。
外の光を茶室に取り入れた「陰と陽」、天井や素材で表した「真行草」。
自然素材を活かしながらかつ全体を柔らかく表現することを工夫した、今回の茶室リフォーム工事でした。
外庭から冬の光が差し込み、畳廊下との境にある障子を通して柔らかい光を茶室に取り込みます。
全体的に白基調をベースに統一感を持たせ、1階茶室部分とは雰囲気の異なる生活空間です。
また、天井の既存梁を見せ空間を広く見せる工夫をし、そしてご家族がくつろげる場所としてのリビングを造作しました。
【テーマ】
■稽古用として、そして茶事の出来る本格的な茶室として、
場面に応じて、小間と四畳半に間取りを自由に変えられる茶室です。
■ご主人が一人自分と向き合う極小空間としての部屋である
上記を取組のテーマとして、茶室リフォームを行いました。
※必要な場面に応じて、三畳台目中板付小間茶室⇒四畳半本勝手茶室へ変わります
台目点前座の向こう壁に建具で開閉できる、祠を設けました。
そこに仏像を安置し瞑想。自分と向き合います。
茶室へのアクセスを考え、準備し易い導線に移動式の水屋を造作しました。
茶室は、床面より30㎝ほど上がっております。
その段差を利用して、上がり部分に床下収納を設けました。
民泊施設として4階建築の自宅をリフォーム3Fを和の空間として、外国のお客様に楽しんで頂こうという趣向
茶室の設計監修&デザイン、テーブル兼用立礼点茶盤のデザインと製作を致しました。
民泊施設3Fのテーマとして
■小上がりの寝室兼用の壁床のある三畳茶室
■フロア空間にはテーブル兼用の立礼卓を置きテーブル茶を楽しむ
■畳敷きの長椅子を置き、お茶を楽しむと共に宿泊客用の寝床として使用
民泊施設3階に設えた和の空間。 ここで海外のお客様をおもてなし |
小上がりの三畳茶室空間と長椅子式の 畳ベッド、テーブル兼用立礼点茶盤の構成 |
立礼点茶盤のデザイン・盤と脚が 分離するので、コンパクトに収納が可能 |
普段は、炉の部分は蓋をして、 四人掛けテーブルとして使用 椅子は2脚ずつ入れ子式になってるので、 収納がコンパクトに |
民泊施設3Fお茶空間への入り口 |
ご自宅の和室スペースに茶室と床の間と水屋を設えました。
ご自宅の正面、南向きにガラスブロックの大きな出窓があります。
そこからの冬の光、障子を通して茶室に取り入れ、
茶室全体を柔らかく明るくする工夫をしました。
脇に茶室への侵入の為の廊下を造り、その奥に水屋を併設しました。
洋室リビングの奥にある茶室のため普段は襖を開放して、
リビングと連続した空間を作り茶室部分を多目的に使用出来るようにしています。
リビングとの境にある戸襖を閉めると、落ち着いた茶室の空間が広がります。
お茶だけでなく家族が集まる場所として、ご使用頂いています。
六畳本勝手茶室 障子を通して冬の光を茶室に通す |
茶室脇に茶室への侵入廊下を設け、 奥に水屋を併設 |
リビングとの境にある戸襖を閉め 落ち着いた茶室空間に! 床の間脇の障子を通して入る光が 茶室全体を柔らかくしてくれる |
水屋流し正面板間に 杉材で炭箱を設ける |
八畳広間茶室の脇にある小さなお部屋
そこをリフォームして小間の茶室を設えたいとのご依頼を頂きました。
現地を調査するとやはり狭い空間です。どのように茶室を設えることができるのか?
狭い空間を広く見せる工夫が必要になりました。
狭い空間を快適な茶室造りかえる
・畳を京間の幅寸法にし、その間に中板を入れて亭主と客の領域を区別する
・床の間は壁兼用にするが、床の間であることを客にしっかりと意識させる
・炉は向切と台目切の2箇所に切り、場面に応じて対応出来るようにする
神奈川県内の山間にある広い庭の閑静な住宅 敷地内にある、離れの「倉庫兼用の住居空間」を茶室リノベーションいたしました。 建物自体は時間が経過しているので、一部手直しを入れ、 構造体を見せながら茶室にするデザイン設計をしました。
■天井の梁をそのまま茶室に取り入れ、広間の中に「わび」の感性を取りこむ
■地域のおもてなしの場として、待合も含め開放感のある茶室造りを目指す。
■「待合」はフローリングの椅子席とし、そこから階段をアプローチ部分として 茶室空間にお客様を招きいれる導線を作る
■間取りの都合上、床の間の奥行きが取れないところを、
広く見せる工夫の「床の間デザイン」をする
■茶室の隣に水屋を併設する
待合はフローリングの椅子席で、空間は開放感を持たせ、茶室という敷居を出来るだけ低くし、地域の皆さんに気軽にお茶を楽しんで頂く工夫をしました。
水屋部屋の工夫
広さは取れないが、作業性を向上する工夫をする
(例)水屋棚脇にオープン棚を儲け、影で茶を点てられるスペースをつくる
既存建物
地下部:RC造 地上部:木造在来工法の混構造住宅
地下RC造部(書庫として使用)をお茶の出来る茶室空間にリフォームをしました。
■RCの壁の雰囲気を生かしながら茶の出来る場所としての
『和の空間』をどのように演出していくか
■空間の保温性を向上させる措置を講じる。
■京間の広さを確保する
■トップライトからの最高を茶室に生かす