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HOME > ブログ > 設計コラム > 新国立競技場緊急シンポジウムに行ってきました
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新国立競技場緊急シンポジウムに行ってきました
こんにちは、建築士のYです。
先日、新国立競技場緊急シンポジウムに行ってきました。
場所は津田ホール、この新国立競技場問題を提起した槙さんの設計した建物が会場でした。
パネリストは4人、中沢新一さん、伊東豊雄さん、森山高至さん、松隈洋さんでした。500人ぐらいの収容人数のホールが満員の状態で、この問題への関心の高さがうかがえます。
ここでは、伊東さんの意見を簡単に書いてみたいと思います。伊東さんは、今回のシンポジウムのために新築ではなく現国立競技場を改修する案を発表しました。実は、伊東さんはザハが勝ったあのコンペにも参加していたわけですが、そんな伊東さんがコンペに負けたから今度は改修案を作ったのはおかしい?なんて考えもあるようですが、伊東さんいわく、コンペに参加して初めてわかることがたくさんあったそうです。(要求されたことを全部いれるとこんなに巨大になっちゃうの、こんなにいろいろな設備が本当にいるの、など)そこで、これは、ちょっとおかしいんじゃないかと。縮小されたザハの案がいまだにきちんと発表されないし、一番不思議なのは、ザハの案が私たちの案はここがこんなにすばらしいんだよと全然説明されていない。そういうのが、依然として全然発表されない。こんなおかしなことはないだろうと。そういうなかで、ずるずると現国立競技場の解体が7月に始まってしまうのは、大変危険であるというわけです。そこで、改修案をつくり、この国立競技場問題を、国民的な議論へもっていかないと、取り返しの付かないことになるという立場です。
ほかの3人の方もそれぞれの立場からこの問題について語っていました。
この問題を契機にして、多くの人が建築にもっと関心をもってくれたらと4人の方々は思っています。しかし、このシンポジウムの次に日の新聞をみると、社会面に小さく記事が載っているだけでした。それでも、今はこうした運動を続けていくしか方法はなさそうです。
カテゴリ:
(サイト管理者) 2014年5月12日 16:04
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【賃貸OK】組立式の茶室リフォーム
こんにちは、いつでも茶室リフォームの無料相談を行っているリンクス・ホリです。
賃貸の集合住宅にお住まいのお茶人のみなさま、
「戸建でないと、持ち家でないと、茶室を持つのは難しい」
とお考えではないでしょうか?
文化財のお茶室のようにお庭に離れの茶室を建築することは、
東京近郊の住宅事情ではなかなかハードルの高いことかと存じます。
埼玉・東京・神奈川を中心に茶室リフォームを行ってきたリンクス・ホリでは、
壁や床を傷つけない、原状復帰可能な組立式茶室の施工ができます◎
港区のタワーマンションに施工した組立式茶室を例をご覧ください。
BEFORE
AFTER
こちらは洋室の入口正面に壁が出ている変形型のお部屋でしたので、奥の真四角の空間に四畳半茶室を造作し、入口側にはステップを仕込みました。
■POINT1:既存の壁や床を傷つけない施工方法
フローリングの上を合板で養生し、その上に炉壇分の高さを上げた床を施工していきます。
梁も自立しています。
■POINT2:デッドスペースを収納に
畳の寸法に合わせた際に生まれる余剰空間や、床下に収納スペースを設けることができます。
ちょっとした空間でも、増えていく茶道具の収納に重宝します◎
こちらは壁面に薄型の稼働棚を造作しました。
掛物や茶入れなどの大切な茶道具の収納に便利です。
■POINT3:床柱・各種約釘を備えた壁床
一般的な壁床は室内の壁の廻縁(天井と壁の間に回した木の縁)に軸釘を打つのみであったり、
軸釘の上に竹をあしらったのみのものがよく見られますが、
リンクス・ホリでは様々な床飾りに対応できるよう、床柱と幕板、花釘や中釘などを備えた壁床をご提案しております。
それぞれのご自宅に合った、使いやすい茶室の間取りをご提案させていただきます。
ご相談は無料ですので、ぜひ一度お問い合わせくださいませ◎
記:ワタヌキ
ワタヌキプロフィール
担当:広報、雑務、茶と家プロジェクト
茶道歴15年、建築業界歴1年の新人です。
裏千家茶道専任講師、茶名宗望。
茶室建築業務サポート、茶と家プロジェクト担当。
(サイト管理者) 2023年5月18日 17:25
【暮らしの中に茶の湯】使い方ひろがるLDKと茶室の間取り
東京・埼玉を中心に、茶室建築・リフォームを行っているリンクス・ホリです。
自宅に茶室が欲しい、けど、何から考えたらいいのかわからない...という方へ、
リンクス・ホリの茶室リフォームの実例から、本当に使いやすい間取り案をご提案いたします!
今回は「LDKに隣接する茶室」についてのご紹介です。
家族が過ごすリビングダイニング、そして水や火が揃っているキッチンは、
茶の湯に必要なものへのアクセスがすべて最短ででき、生活の中に茶の湯を取り入れるには最適の場所と言えます◎
まずは実例をご覧ください ↓
■実例① 川崎市・マンション茶室(六畳弱・壁床・キッチン水屋)
←BEFORE AFTER→
こちらはもともとLDKに5.5畳の和室が繋がっている一般的なマンションの間取り。
和室はご夫婦の寝室として使われており、その使い方は続けられるようにしたいといことでしたので、茶室にリフォームするにあたり以下をポイントとしました。
①とにかく収納を多くとる(たくさんお持ちの茶道具・寝具の収納ができるように)
②タンスなど既存の和室で使っている家具を置けるようにレイアウトする
上記2点を踏まえ、スペースの効率化のために以下の工夫をしています。
①床の間は裏を収納にした壁床+移動可能な置き床
②水屋はキッチンシンクに置いて使う特注品
③踏台を床下に収納
使用しない茶道具や踏台をしっかり収納できることで普段は生活を圧迫せず、
お稽古の時は茶室のすぐ隣にキッチン水屋があるため動線がよく、使いやすい間取りです◎
事例の詳細はこちら↓
https://www.links-hori.jp/design_case/#a34
■実例② 新潟県・戸建て茶室(六畳、水屋)
←BEFORE AFTER→
こちらももともとLDKに和室が隣接している間取り。
お庭に面した掃き出し窓と和室の間に通路がありましたので、
突き当りの収納を水屋に作り変え、通路を茶道口としました。
ポイントとしては建具のリビング側の面を木地にすることで、洋室のリビング空間となじませた点。
閉め切った様子
茶室を一段上げた効果もあり、茶室内には美しい緊張感を持たせることができています。
まずはとなりのリビングにお客様を通し、身支度をしていよいよ茶室に移動して頂くとき、
きっと期待にわくわくしていただけることでしょう。
事例の詳細はこちら↓
https://www.links-hori.jp/design_case2/#a20200515
■実例③ 国立市・マンション茶室(四畳半・水屋)
BEFORE
AFTER
リビング隣の洋室を茶室にリフォームしたこちらの事例。
もともと壁のあったリビングと洋室の境界を開口部にすることで、
廊下とリビングの両方からの動線を確保し、客動線と亭主動線が分かれた使いやすい茶室です。
ご友人とのお稽古をされたいというお客様のご希望を考えると、ポイントは三点。
①水屋は必須
②広さは最低でも四畳半は欲しい
③亭主が座礼をする廊下も欲しい
ということでお客様と建築士とでプランを練り、
①六畳ほどの洋室の中に四畳半+水屋廊下を作る
②隣部屋のクローゼットを分割し床の間を作る
ということで大変機能的な茶室が完成しました。
洋風のリビングと和室を馴染ませるガラリ戸
客入口の茶室側は太鼓襖、廊下側は木製建具の二重
ーーー
いかがでしたでしょうか?
いずれの事例も、
生活の中心に茶の湯が寄り添う暮らしをイメージしていただけたのではないでしょうか。
最後に、LDKに隣接した茶室のメリット・デメリットのまとめと、
どんな方・どんなお家に向いているかをまとめさせていただきます。
【LDKに隣接した茶室のメリット・デメリット】
◎メリット
① キッチンを水屋代わりに利用出来たり、準備片付けの動線が取りやすい
② リビングやダイニングを待合代わりに利用でき、お稽古やお茶会で招いた方にゆっくりして頂ける
③ 生活の中心に茶室があり、茶のある暮らしが日常になる
△デメリット
・ LDKの音が茶室内に入り込みやすい
・ お客様に生活感が見えてしまう
【LDKに隣接した茶室がおすすめの方】
・マンションにお住まいの方
→全ての居室がワンフロアにあるマンションではLDKに近い居室を茶室にし、動線をコンパクトにするのがおすすめ
・敷地面積が広めの戸建てにお住まいの方
→逆に都内のコンパクトな戸建てなどは、LDKと茶室は別の階に設けるのがベターです。
・ご家族や親しいご友人とお茶を愉しみたい方
→生活空間に茶室が馴染むため、肩ひじ張らないお茶のおもてなしが可能です。
LDKに隣接した茶室のご紹介は以上です。
ご自分に合った使いやすい茶室を作られる際のお役に立てば幸いです!
ーーー
茶室建築・茶室リフォームをお考えの方は、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡くださいませ。
記:ワタヌキ
ワタヌキプロフィール
担当:広報、雑務、茶と家プロジェクト
茶道歴15年、建築業界歴1年の新人です。
裏千家茶道専任講師、茶名宗望。
茶室建築のサポート業務をしつつ、
茶と家プロジェクトという茶道を盛り上げるプロジェクトを鋭意準備中。
(スタッフ) 2023年3月 7日 16:55
風の通り道
こんにちは、スタッフのYです。
梅雨入りして、蒸し暑い日が続いています。
これから益々暑くなって行くわけですが、部屋の中を少しでも風が通ると涼しく感じます。設計をするときは、もちろんこの風の通り道を考えます。その敷地では、どちらから風が吹くのかを考えながら、建物の中の風の通り道を設計します。
部屋に窓が二つ、高いところと低いところにあると煙突効果と言って、換気が促進されて風が抜けやすくなります。試しに、家の中の低いところの窓と高いところの窓を両方開けてみてください。少しは涼しくなりましたでしょうか。
(サイト管理者) 2021年6月21日 15:57
敷居のデザイン
普段あまり気にすることは少ないかもしれませんが、引戸の下には、戸を滑らせるための溝の付いた敷居と呼ばれる部材があります。じつは、これにもさまざまなデザインがあるのです。
上の写真は無印良品の住宅で、玄関とリビングの間が4枚ぐらいの引戸で仕切れるようになっています。写真よく見ていただくと、敷居がありません。吊戸といって上から引戸を吊ることで、下の敷居を省略する方法です。これですと、戸を開けているときも床面がすっきりとして、つまづきもありません。
こちらの写真も同じく無印良品の住宅の収納部分の敷居です。敷居がアルミの加工品となっています。通常の木の敷居ですと溝が21mmぐらいの幅がありますが、この溝は6mmぐらいではないでしょうか。木ではなく、アルミというテクスチャーであるあたりが無印良品というブランドを体現しつつ、性能面もしっかりと確保しています。
そのほかの敷居デザインには、床のフローリングにVレールという細い金属製溝(9mm程度)を直接埋めるデザインをする方もいらっしゃいます。こうすることで、フローリングに細い溝が入るだけの非常にすっきりとしたデザインになります。
また、木製の敷居であったとしても、そこに使われる木の材質はいろいろです。杉は少し柔らかいのであまり使われませんが、ヒノキや松、桜といった比較的硬い種類の木が色味の好みなどで使い分けられています。また、最近は集成材といった貼り物を使うこともあります。
このように、普段あまり気にならない敷居という地味な部材ですが、実はそうしたところが、デザインの要所であることも少なくありません。小さなデザインの積み重ねが全体のデザインの質を決めていく。
(サイト管理者) 2021年1月14日 16:03
職人さんの後継者問題
こんにちは、建築士のYです。
最近、職人さんと話す際に出てくるのは、後継者不足の話です。時代が変わり需要が変わり、その物を必要とされなくなり、職人さんが辞めていく。いざ、作ってもらいたいと思って探しても、そうした職人さんが、なかなか見つかりません。日本の建築に関わる伝統的な技術が消えてしまわないように、何かよい方法はないものでしょうか。
ひとつの方法に、既存の優れた技術にデザイナーの新しい提案・発想を加えることで新たな商品を生み出していく方法があると思います。職人さんの持つ優れた技術を新しい形で、今までになかったモノとして世の中にだす。世の中のニーズに合わせるのではなく、新しいニーズを作り出すシーズ志向へとシフトする。
そのためにも、デザイナーは技術についてしっかりとした知識を持たなければいけません。みなさんもご存知、掃除機で有名なダイソンのデザイナー達は、基本的にはエンジニア出身のバリバリの技術職らしいです。デザイナーがしっかりとした技術的知識をもっているからこそ、あのような数々のすばらしいデザイン製品をうみだせるのだそうです。
わたしも、建築デザインに関わる仕事をしている人間として、建築にまつわる技術を熟知してあらたな提案を生み出せるよう日々精進したいと思います。
(サイト管理者) 2020年12月26日 16:00