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株式会社リンクス・ホリ

埼玉県さいたま市大宮区土手町
一丁目13番地3

TEL: 048-779-8425
FAX: 048-779-8426

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ブログ 2023年9月アーカイブ

文京区千石の石州流茶道教室・貸茶室 豊翠庵のご紹介

こんにちは、茶室リフォームの専門家、株式会社リンクス・ホリです。

★IMG_2939.JPG

先日無事にお引渡しが完了し、茶室開きが行われた文京区のお茶室の施主さまより、
茶道教室のブログで茶室リフォームの様子をご紹介いただきました!


施主様目線での工事のレポートは、みなさまとても興味深いのではないかと思います。
茶室開きのお茶会の記事も大変うれしく拝読しました。
ぜひご覧くださいませ。

こちらのお茶室をご紹介しました、弊社Instagramの投稿はこちら
合わせてご覧くださいませ。

記:ワタヌキ

夏のしつらえ

埼玉市を拠点に、茶道家元による専門的な視点での茶室建築の提案を得意としております、
株式会社リンクス・ホリ 代表の堀です。


2020年に竣工した神奈川県 川崎市S様邸八畳茶室
施主様より、夏のしつらえのご依頼を頂きました。

円窓のある茶室に涼やかな簾戸

八畳間で点前座正面に脇床に円窓のある特徴のある茶室です。
その円窓の障子部分に、涼やかな簾戸を納めました。


簀戸の簾部分の素材は、萩を使用しております。

そして、縦の押さえには煤竹を、枠は柿渋の塗装をいたしました。
とても品の良い仕上がりで、簾から透けるお庭の緑がとても良く映えます。

季節を楽しむ茶室建築

暑い日本の夏を少しでも涼しく過ごせるよう、
我々日本人は昔から考えて工夫をしてきたのだと、先人たちの知恵と技に改めて敬意を表しました。

工夫で夏を涼しく過ごす。
現代にも通じる事と思っております。

お客様にも喜んで頂いて、良かったです。
ありがとうございました。

 

記:堀政孝

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堀政孝プロフィール
担当:茶室デザイン、監修、茶道教室、企業研修など

石州流野村派という武家茶道の流派の家元業をしている、弊社の代表です。
茶室設計のご依頼をいただきますと、まずは堀がお話を伺うことになります。
最近ではお茶室竣工後の使い方や、茶室開きのお茶会のご相談も多くいただいています。
使いやすい茶室、こだわりの造作など、茶室建築全般について
なんでもご相談ください。

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【竣工レポート】調布市宝乗寺様の本格茶室リフォーム

こんにちは、茶室建築のリンクス・ホリです。東京・埼玉を中心に全国の茶室建築・リフォームのご対応いたします!



昨年秋に竣工しました、調布市の宗教法人 宝乗寺様の境内の小間茶室と露地をご紹介いたします◎



水屋を備えた二畳台目(次ノ間付)の茶室です。


【外観】

平成11年竣工の浄光坊、その右手部分の小間茶室に改装いたしました。

正面の杉片開き戸を入ると土間に繋がり、茶室廊下へと続きます。


茶室右手、八品堂の建物との間を進むと、茶室露地に繋がります。

お客さまにはまず庭師造作の建仁寺垣に囲われた蹲で俗世の塵を落としていただきます。

良い風情の植栽は改装前から同じ場所に植えられていた樹木。左手の灯篭や蹲以外の石のほとんどが境内に置かれていたものを移設しており、お寺の歴史を物語っています。


蹲から左手に向かうと茶室躙り口。

躙り戸・連子窓の方立は杉、連子は竹材を使用しました。


【改装前の外観】

婚礼などの際に隣の八品堂と繋げ使用できる和室でした。



【二畳台目茶室内部】

躙口をくぐると板間があり、右手に床の間、正面に点前座を臨みます。

小間茶室に対しては大振りの床の間は改装前の六畳和室のもので、宝乗寺という寺の歴史を受け継いだ茶室であることを示すものです。


床柱には杉絞り丸太、中柱にはコブシを使用しました。

客座天井は杉網代平天井、点前座天井は蒲芯落天井、壁は聚楽左官、壁留には錆丸太をあしらい、伝統的な侘びの小間茶室を構成しています。

さらに点前座側に回した白の腰貼りが清浄さも表すものです。


床の間側から躙り口、次ノ間(控えの間)を見る。

躙り口前の板間や次ノ間に繋がる襖上の欄の抜けにより、物理的にも視覚的にも広がりを与える構成になっています。


控えの間は太鼓張の給仕口、腰付障子の貴人口をそれぞれ備え、さまざまなお客様やおもてなしのシーンに対応できる茶室です。

間の襖を開放し、三畳台目席としても使用できるこの次ノ間は、古田織部が燕庵で採用した相伴席に由来するものです。

手前座から客座を見る。

天井材の違いや建具によって生み出されるリズムが、実際の広さよりも奥行を感じさせます。

小間に出炉ではありますが、空間に余裕を持たせている為窮屈にはなりません。


【茶室周辺間取り】

図面下部の茶室入口を入ると土間があり、下足を脱いで廊下へと上がることができます。

廊下床は桧の釿仕上。


土間、廊下、控えの間はシンプルな敷目天井を回し、茶室空間をより印象付ける演出となっています。



【水屋】


小間茶室の奥にはもともとたっぷりとしたお勝手がありました。

以前は婚礼や葬儀などに伴う宴会の際に使われていた場所で、たくさんの湯飲みやお皿をしまっていた収納棚があり、そちらを水屋に改装しております。

一間の大きな水屋は、お寺で受け継がれたたくさんのお道具ですぐにいっぱいになりました。


茶室廊下と浄光坊玄関との間の板戸。

右手は両開きの収納棚になっており、釜なども収納していただけます。



ーー


今回、本格的な小間茶室を作らせていただく貴重な機会をいただき、設計チームも改めて勉強させていただきました。

お稽古やお茶会でたくさんの方に使っていただき、長く愛される茶室になることを願います。


宝乗寺様、夏の暑い中工事を進めてくださった志田建築様と施工チームのみなさま、ありがとうございました!


ーーーー


記:ワタヌキ

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ワタヌキプロフィール

担当:広報、雑務、茶と家プロジェクト

茶道歴15年、建築業界歴1年の新人です。

裏千家茶道専任講師、茶名宗望。

茶室建築業務サポート、茶と家プロジェクト担当。



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