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HOME > ブログ > 現場レポート > マンションのリビングに水屋併用の素敵な小間茶室
ブログ
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マンションのリビングに水屋併用の素敵な小間茶室
茶室建築専門 株式会社リンクス・ホリの代表の堀です。
当社では、茶室に精通した専門家が「本格的な茶室建築」から
マンションの一室を茶室リフォームするなど、幅広いご提案を行っております。
また茶室設計でお悩みの施工業者様へも、的確なアドバイス・設計にて
本格的な茶事に対応できる茶室作りをコンサルティングいたします。
施工事例をご紹介いたします。
都内Ⅿ様邸マンション茶室リフォーム
都内中央線沿線の主要駅から、歩いて10分程のところにあるマンション。
そこのリビングに茶室と水屋造作のご依頼を頂きました。
リビング内に茶室を造作するので、小上がりのあるシンプルな小間茶室となりました。
茶室脇には対面式のキッチンがあり、その近くに水屋を設え、マンションの玄関ドアを開け、
廊下を進み、リビングダイニング入口のドアを開けると、和の空間が広がっています。
客は、茶室の隣,洋室リビング待合から茶室に入ります。
客入口側には障子戸をはめ込み、光を取り入れ、小間ですが明るい開放的な小間茶室としました。
【マンション茶室】での注意点として!
マンションに茶室を造る場合は、天井に梁がある場合が多いので、
床から梁下までの高さ確保や梁の活かし方などを検討する必要があります。
二畳小間中板のある茶室左側天井に梁があり、床の間まで続いてます。
マンションの場合は天井に梁がでてくるので、上手く取り入れる必要があります。
リビング側から茶室の襖を開けた茶室内部
客入口は隣の待合から。障子戸から入ります。
茶室は「炉」を切るために、床上げ式になってます。
なので茶室に入る場合は、収納式の踏み込み台を使用します。
踏み込み台は、普段は茶室床下に収納し、使うとき引き出して使用します。
水屋と水屋脇収納の様子
水屋は、キッチン裏側に設置し、茶室との距離も近いので、
茶事の時の配膳も容易にできます。
キッチン裏に水屋を設けました。右手側が茶室亭主入口です
裏導線・キッチンと茶室の距離が近いので茶事での配膳が容易です
マンョン茶室は、広さなどの空間制限があるので、使い易い茶室にするため
いろいろな工夫が必要になってきます。
「シンプルで使い易く!品良く!」
そんな茶室造りを心がけました。
お客様にも大変喜んで頂きました、大変感謝です。
ありがとうございました。
記:堀政孝
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堀政孝プロフィール
担当:茶室デザイン、監修、茶道教室、企業研修など
石州流野村派という武家茶道の流派の代表を努めている、弊社の代表です。
茶室設計のご依頼をいただきますと、まずは堀がお話を伺うことになります。
最近ではお茶室竣工後の使い方や、茶室開きのお茶会のご相談も多くいただいています。
使いやすい茶室、こだわりの造作など、茶室建築全般について
なんでもご相談ください。
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(管理者) 2024年2月 9日 18:03
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【竣工レポート】新しい、寺のパブリックスペース
昨年、二畳台目小間茶室や八畳茶室を造らせていただき、それからも茶会などでご縁が繋がっているお施主様です。
施工前の様子
境内の北東、霊園の隅に位置する建物で、行事の際にお餅つきで使われるほかは倉庫になっていた建物。
(サイト管理者) 2023年12月11日 11:10
【竣工レポート】調布市宝乗寺様の本格茶室リフォーム
こんにちは、茶室建築のリンクス・ホリです。東京・埼玉を中心に全国の茶室建築・リフォームのご対応いたします!
昨年秋に竣工しました、調布市の宗教法人 宝乗寺様の境内の小間茶室と露地をご紹介いたします◎
水屋を備えた二畳台目(次ノ間付)の茶室です。
【外観】
平成11年竣工の浄光坊、その右手部分の小間茶室に改装いたしました。
正面の杉片開き戸を入ると土間に繋がり、茶室廊下へと続きます。
茶室右手、八品堂の建物との間を進むと、茶室露地に繋がります。
お客さまにはまず庭師造作の建仁寺垣に囲われた蹲で俗世の塵を落としていただきます。
良い風情の植栽は改装前から同じ場所に植えられていた樹木。左手の灯篭や蹲以外の石のほとんどが境内に置かれていたものを移設しており、お寺の歴史を物語っています。
蹲から左手に向かうと茶室躙り口。
躙り戸・連子窓の方立は杉、連子は竹材を使用しました。
【改装前の外観】
婚礼などの際に隣の八品堂と繋げ使用できる和室でした。
【二畳台目茶室内部】
躙口をくぐると板間があり、右手に床の間、正面に点前座を臨みます。
小間茶室に対しては大振りの床の間は改装前の六畳和室のもので、宝乗寺という寺の歴史を受け継いだ茶室であることを示すものです。
床柱には杉絞り丸太、中柱にはコブシを使用しました。
客座天井は杉網代平天井、点前座天井は蒲芯落天井、壁は聚楽左官、壁留には錆丸太をあしらい、伝統的な侘びの小間茶室を構成しています。
さらに点前座側に回した白の腰貼りが清浄さも表すものです。
床の間側から躙り口、次ノ間(控えの間)を見る。
躙り口前の板間や次ノ間に繋がる襖上の欄の抜けにより、物理的にも視覚的にも広がりを与える構成になっています。
控えの間は太鼓張の給仕口、腰付障子の貴人口をそれぞれ備え、さまざまなお客様やおもてなしのシーンに対応できる茶室です。
間の襖を開放し、三畳台目席としても使用できるこの次ノ間は、古田織部が燕庵で採用した相伴席に由来するものです。
手前座から客座を見る。
天井材の違いや建具によって生み出されるリズムが、実際の広さよりも奥行を感じさせます。
小間に出炉ではありますが、空間に余裕を持たせている為窮屈にはなりません。
【茶室周辺間取り】
図面下部の茶室入口を入ると土間があり、下足を脱いで廊下へと上がることができます。
廊下床は桧の釿仕上。
土間、廊下、控えの間はシンプルな敷目天井を回し、茶室空間をより印象付ける演出となっています。
【水屋】
小間茶室の奥にはもともとたっぷりとしたお勝手がありました。
以前は婚礼や葬儀などに伴う宴会の際に使われていた場所で、たくさんの湯飲みやお皿をしまっていた収納棚があり、そちらを水屋に改装しております。
一間の大きな水屋は、お寺で受け継がれたたくさんのお道具ですぐにいっぱいになりました。
茶室廊下と浄光坊玄関との間の板戸。
右手は両開きの収納棚になっており、釜なども収納していただけます。
ーー
今回、本格的な小間茶室を作らせていただく貴重な機会をいただき、設計チームも改めて勉強させていただきました。
お稽古やお茶会でたくさんの方に使っていただき、長く愛される茶室になることを願います。
宝乗寺様、夏の暑い中工事を進めてくださった志田建築様と施工チームのみなさま、ありがとうございました!
ーーーー
記:ワタヌキ
ワタヌキプロフィール
担当:広報、雑務、茶と家プロジェクト
茶道歴15年、建築業界歴1年の新人です。
裏千家茶道専任講師、茶名宗望。
茶室建築業務サポート、茶と家プロジェクト担当。
(スタッフ) 2023年9月 1日 17:42
【竣工レポート】大田区 新築戸建て内 壁床四畳半の茶室 内装工事
東京・埼玉の茶室相談はリンクス・ホリへ!
こんにちは、広報担当のワタヌキです。
東京都大田区の新築戸建て内、壁床で四畳半のすっきりとした茶室が竣工いたしました。
四畳半茶室
入り口側から見た茶室
ぴったり四畳半の空間に床の間を含めた茶室が納まっています。
左の引き戸は押入収納です。
お茶のお稽古以外にも、自宅サロンとして使われる計画ということで、フレキシブルにお使いいただけるようシンプルな室内に仕上げました。
床柱、幕板、花釘、柳釘を備え、様々な設えに対応できる壁床
置き板は施主様お持ちのものです。
床の間から見た様子
左手が廊下からの出入口です。
入口足元には踏台が収納されています
茶室前の廊下収納下部を水屋棚にアレンジ
すぐ横に洗面台、正面に簡易シンクがあるため、水屋は水道を引かず棚のみです
ご依頼について
今回のお客様は3階建て賃貸併用住宅の建設計画を他のビルダー様と進められており、
二階の一室の茶室内装と廊下の水屋工事をリンクス・ホリで設計・施工いたしました。
リンクス・ホリでは、弊社のみで行う新築やリフォームだけでなく、
他のビルダー様が建築される建物内の茶室内装のみの監修や設計施工も承ります。
廊下から茶室を見た様子
個室出入口や収納建具などは建設されたビルダー様の施工です
一般住宅と茶室ですと扱う材木や大工さんの技術や知識も異なるものになりますので、
最近はお客さまやビルダー様とお打合せしつつ、内装施工までさせていただくご依頼が多くなりました。
新築の計画を進められている施主様、ちょっとした疑問や不安点のお問い合わせからでもぜひお気軽にご連絡くださいませ
(サイト管理者) 2023年6月20日 15:49
【竣工レポート】足立区R様邸 使い育てる茶室
東京・埼玉を中心に茶室建築・茶室リフォームを行っているリンクス・ホリです。
足立区の戸建て住宅の洋室を八畳広間茶室にリフォームいたしました。
こちらの施主様は米国から来日され裏千家茶道学園に入学され、卒業後は日本の大学で教壇に立ちながら茶道の指導もされているという方。
貸茶室などでお稽古をされていましたが、ご自宅購入を期に、充分にお稽古ができるご自身の茶室を作りたい、というご依頼でした。
竣工した茶室
基本を押さえた品のいい八畳広間茶室です。
工事が年末年始に掛かるということで初釜にも間に合うようにという工期の都合と、ご予算のある中で、リンクス・ホリでは「優先順位を決め、段階的に造っていく」ことをご提案いたしました。
お客様とのお打合せを重ね、今回の工事で行うことになったのは以下の通りです。
・洋室→フローリングに炉を切り、畳を敷く
・床の間・収納の造作
・クローゼットを撤去し、室内に廊下動線を造る
・出入口の建具建て込み
一つ一つ丁寧な仕事と材料の積み重ねで、品のいい茶室に仕上がりました。
逆に、茶室を使いながら徐々に造作していくことになったのは以下の通りです。
・窓の障子→当面はロールスクリーンで対応
・土壁左官工事→左官風クロスで対応
・水屋造作→別室を水屋にすることをご希望でしたが、
大規模な水道工事が必要な建物構造だったため今回は保留。
・エアコン目隠し
初期コストや工期を抑えた茶室リフォームをご検討の方はぜひご参考にしてください。
その他、使いながら「こうしたい」といったご要望も出てくるかと思いますので、
その都度ご相談いただき育てていくことを愉しんでいただければ幸いです。
【茶室のビフォーアフター】
こちらはもともと少し珍しい10畳という広めの寝室が一階にある間取りで、
八畳広間+廊下を室内に造る計画といたしました。
寝室奥側に床の間を造作
入り口側はクローゼットを撤去し廊下を造作する予定に。
クローゼット内にあった柱は構造上残す必要があること、
既存の出入口と新規に造作する入り口の関係性についてお客様にご納得いただくため、
スケッチを描きイメージをお伝えしました。
クローゼット部分の工事後はこのように仕上がりました。
構造柱には化粧板を貼り、一見すると新品の無垢材に見えるように仕上げました。
既存のドアがあった部分(右)とクローゼットの有った部分に新設した開口部(左)
壁色に合わせた太鼓襖を一枚入れ、普段は右側に置き壁に馴染むようSにしています。
茶室側から廊下側を見た様子
吐き出し窓の外から見た様子
扁額を掛け、躙り口のように使っていただくこともできます。
障子から茶室を伺う
明るく品のいい空間が広がります。
【お客様の声】
他の茶室専門でない工務店様との相見積もりを取られ、弊社は費用の面では不利でしたが、
「大工さんや堀社長のプロフェッショナルな知識や技術、設計担当者のKさんの親身な対応でリンクス・ホリに頼んでよかったと思いました」と仰っていただきとても嬉しくおもいました。
竣工したお茶室でおもてなしいただきました。
お客様が茶室を愉しんでお使いいただいている様子を拝見できるのが何より嬉しいです。
R様、施工業者のみなさま、大変ありがとうございました!
記:ワタヌキ
ワタヌキプロフィール
担当:広報、雑務、茶と家プロジェクト
茶道歴15年、建築業界歴1年の新人です。
裏千家茶道専任講師、茶名宗望。
茶室建築業務サポート、茶と家プロジェクト担当。
(サイト管理者) 2023年4月24日 09:21