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HOME > ブログ > 茶室リフォーム事例 > なぜ今茶室がブームなのか ~伝統的な茶室そして現代のモダンな茶室~
ブログ
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なぜ今茶室がブームなのか ~伝統的な茶室そして現代のモダンな茶室~


茶室建築・茶室空間デザインを手掛けています株式会社リンクス・ホリ スタッフです。
今改めて見直されている茶室の魅力。海外で、日本の伝統文化である茶道が今、注目を集めています。
先日開催されたMLB開幕戦の裏でも、選手たちの婦人会に着物の着付けや日本文化のお茶会のおもてなしがあったようです。
日本食ブームやヘルシー志向などの背景から、抹茶や茶道への関心が益々高まっており、
効率化とスピードが重視される現代において、人や物とじっくり向き合う時間。「茶の湯」の文化が再評価されているのです。
今回は基本に立ち返って、茶室の基本的な要素とその特徴について触れ、
そして伝統的な茶室と現代のモダンな茶室の実例をご紹介したいと思います。
茶室の歴史 -侘び寂びの精神-
茶室の起源は、16世紀の日本に遡ります。
茶人である千利休によって、茶室は侘び寂び(わびさび)の精神を体現する空間として発展しました。
侘び寂びとは、簡素さや不完全さの中にある美しさを大切にする日本独自の美意識です。
茶室は、単なるお茶を楽しむ場所にとどまらず、精神的な修養の場としての役割も担っていました。
茶室が注目されている理由
茶室は、都会の喧騒から離れ、心を落ち着かせるための「秘密基地」としての役割を果たしています。
多忙な日常から一時的に離れ、自身を見つめ直す場として、茶室の持つ静寂と安らぎが現代社会では求められているのです。
また、外国人観光客や若い世代にとって、茶室は日本の美学を体験する貴重な場所であり、機会となっています。
伝統的茶室・自然と一体となった"和の空間"の特徴
伝統的な茶室は、木材や土壁、畳などの自然素材を使用し、シンプルでありながら奥深い美しさを持つ空間です。
障子や襖、床の間などの日本建築特有の要素も取り入れられています。
全体のデザインは、自然との調和を意識しており、内外の境界が曖昧なつくりが特徴です。
茶室を構成する要素と役割
茶室の基本的な要素を改めてご紹介いたします。
茶道や茶室に触れた経験のない方にも興味深い要素がきっとあると思います。
露地
露地は茶室へのいざない空間です。露地の蹲(つくばい)で心身を清め心静かに茶室へ入ります。
待合
茶室の狭い空間に入る。茶室から出て開放的な気分になる。
そんな心をリフレッシュさせてくれる仕掛け。それが外待合です。
茶席
茶は一期一会
茶室での出会いは、毎回私たちを毎回新鮮な気持ちにさせてくれます。
飛び石
露地を歩く。配置された飛び石が茶室へいざないます。
蹲踞(つくばい)
露地に配置されている蹲石。蹲に蹲踞し柄杓で水をすくい、手を清め口をすすぎます。
心身を清め、いざ茶室へ!
躙口(にじりぐち)
蹲で心身を清めそして茶室へ
茶室空間への入り口となるのが、にじり口です。60㎝四方の入り口。
にじり戸をそっと開けると、そこは非日常の茶室空間
水屋
抹茶の準備や炭の準備。茶を点てる為の裏方作業を行う大切な場所です。
亭主はここで客の事を思いながら、茶の支度をします。
炉(ろ)
炉は、釜を掛ける茶室の中心となります。
炉にかけられた釜は、最初から最後までそこに鎮座し静かに湯を沸かしています。
床の間
茶会のテーマである掛け軸、季節の花を飾るための空間。
床の間は茶室の表情であり亭主の心意気でもあります。
天井
亭主は低く、客は高く。
天井は座る場所により高さが違い、茶の基本精神が小間の天井に表れています。

窓
茶室の中は暗い
なので、窓の取り方がともて大切。
障子(和紙)を通して茶室に入り込む柔らかい光は、ゆったりとした時間を我々に演出してくれます。
小さな限られた空間の中に「侘び寂び」の美を凝縮し、素材や配置に細かな意味を込めています。
静けさや自然との調和を感じることで、心が落ち着く特別な空間を生み出しています。
リンクス・ホリが提案する"和の空間"モダン茶室
モダンな茶室は、伝統的な要素を取り入れつつも現代的なデザインや素材を使っています。
例えば、ガラスや金属を使った茶室や、シンプルで洗練されたインテリアが特徴です。
また、機能性や快適性を重視し、空間の利用方法も現代の住空間に合わせ多様化してきています。
当社が手掛ける茶室の実例
露地
テナントの入り口ドアを開けると奥行きのある露地空間が広がります。
にじり口
ビルの中の一角、小間茶室に躙り口を設けました。にじりを潜ち非日常の空間へ
窓
自然光を取り入れられる突き上げ窓。空間に奥行きが出ます。
蹲踞(つくばい)
テクスチャーのある摺りガラスを填め込み、外部の光を間接的に取り入れます。
水屋
階段下などの少し空いたスペースに水屋を設置。
使い勝手を向上させる工夫を取り入れます。
天井
繊細で上品な手編みの網代天井と壁掛け照明で侘びの茶室入口に。
腰掛け待合
ビル内の露地スペースに、ちょっとした待合を。腰掛け待合を設けました。
以上はほんの一例ですが、このようにお客様のご自宅の環境や生活導線に合わせ、手軽に茶室要素を取り入れていただけます。
茶室は、「高級」「特別」な建築という概念から、
建築技術や流行、生活様式の変化とともに茶室の在り方もまた時代に合わせて変化してきているのです。
時を超えて愛される茶室
伝統的な茶室の静かで落ち着いた空間は、現代のストレス社会において癒しを提供し、
モダンな茶室は新たなデザインや機能性を取り入れ、多様な人々に愛されています。
このように、茶室は時代を超えて多くの人々に感動を与える存在となっているのです。
リンクス・ホリでは、茶室空間のご提供だけでなく、
立礼デザインや、結界・炉縁デザインなど"茶のあるくらし"を皆様ご提案してまいります。
茶室へのリフォーム・茶室建築にご興味のある方は、是非リンクス・ホリまでお気軽にお問合せください。
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堀政孝プロフィール
担当:茶室デザイン、監修、茶道教室、企業研修など
石州流野村派という武家茶道の流派の代表を努めている、弊社の代表です。
茶室設計のご依頼をいただきますと、まずは堀がお話を伺うことになります。
最近ではお茶室竣工後の使い方や、茶室開きのお茶会のご相談も多くいただいています。
使いやすい茶室、こだわりの造作など、茶室建築全般について
なんでもご相談ください。
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(管理者) 2025年4月15日 12:45
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【竣工レポート】新しい、寺のパブリックスペース

昨年、二畳台目小間茶室や八畳茶室を造らせていただき、それからも茶会などでご縁が繋がっているお施主様です。
施工前の様子
境内の北東、霊園の隅に位置する建物で、行事の際にお餅つきで使われるほかは倉庫になっていた建物。






(サイト管理者) 2023年12月11日 11:10
正座を楽に! 掘り炬燵のある茶室
茶室関連の様々なニーズにお応えしておりますので ぜひご相談ください。

もともとこの場所に掘り炬燵が存在しておりました。
畳と板間、炉壇と掘り炬燵、パズルを組み合わせるような仕組みづくりが設計段階で必要となりました。
洒落た掘り炬燵のある茶室の完成!
お施主様の気持ちが届いた茶室となりました。


記:堀政孝
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堀政孝プロフィール
担当:茶室デザイン、監修、茶道教室、企業研修など
石州流野村派という武家茶道の流派の家元業をしている、弊社の代表です。
茶室設計のご依頼をいただきますと、まずは堀がお話を伺うことになります。
最近ではお茶室竣工後の使い方や、茶室開きのお茶会のご相談も多くいただいています。
使いやすい茶室、こだわりの造作など、茶室建築全般について
なんでもご相談ください。
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(スタッフ) 2023年12月 1日 17:35
【竣工レポート】調布市宝乗寺様の本格茶室リフォーム
こんにちは、茶室建築のリンクス・ホリです。東京・埼玉を中心に全国の茶室建築・リフォームのご対応いたします!
昨年秋に竣工しました、調布市の宗教法人 宝乗寺様の境内の小間茶室と露地をご紹介いたします◎
水屋を備えた二畳台目(次ノ間付)の茶室です。
【外観】
平成11年竣工の浄光坊、その右手部分の小間茶室に改装いたしました。
正面の杉片開き戸を入ると土間に繋がり、茶室廊下へと続きます。
茶室右手、八品堂の建物との間を進むと、茶室露地に繋がります。
お客さまにはまず庭師造作の建仁寺垣に囲われた蹲で俗世の塵を落としていただきます。
良い風情の植栽は改装前から同じ場所に植えられていた樹木。左手の灯篭や蹲以外の石のほとんどが境内に置かれていたものを移設しており、お寺の歴史を物語っています。
蹲から左手に向かうと茶室躙り口。
躙り戸・連子窓の方立は杉、連子は竹材を使用しました。
【改装前の外観】
婚礼などの際に隣の八品堂と繋げ使用できる和室でした。
【二畳台目茶室内部】
躙口をくぐると板間があり、右手に床の間、正面に点前座を臨みます。
小間茶室に対しては大振りの床の間は改装前の六畳和室のもので、宝乗寺という寺の歴史を受け継いだ茶室であることを示すものです。
床柱には杉絞り丸太、中柱にはコブシを使用しました。
客座天井は杉網代平天井、点前座天井は蒲芯落天井、壁は聚楽左官、壁留には錆丸太をあしらい、伝統的な侘びの小間茶室を構成しています。
さらに点前座側に回した白の腰貼りが清浄さも表すものです。
床の間側から躙り口、次ノ間(控えの間)を見る。
躙り口前の板間や次ノ間に繋がる襖上の欄の抜けにより、物理的にも視覚的にも広がりを与える構成になっています。
控えの間は太鼓張の給仕口、腰付障子の貴人口をそれぞれ備え、さまざまなお客様やおもてなしのシーンに対応できる茶室です。
間の襖を開放し、三畳台目席としても使用できるこの次ノ間は、古田織部が燕庵で採用した相伴席に由来するものです。
手前座から客座を見る。
天井材の違いや建具によって生み出されるリズムが、実際の広さよりも奥行を感じさせます。
小間に出炉ではありますが、空間に余裕を持たせている為窮屈にはなりません。
【茶室周辺間取り】
図面下部の茶室入口を入ると土間があり、下足を脱いで廊下へと上がることができます。
廊下床は桧の釿仕上。
土間、廊下、控えの間はシンプルな敷目天井を回し、茶室空間をより印象付ける演出となっています。
【水屋】
小間茶室の奥にはもともとたっぷりとしたお勝手がありました。
以前は婚礼や葬儀などに伴う宴会の際に使われていた場所で、たくさんの湯飲みやお皿をしまっていた収納棚があり、そちらを水屋に改装しております。
一間の大きな水屋は、お寺で受け継がれたたくさんのお道具ですぐにいっぱいになりました。
茶室廊下と浄光坊玄関との間の板戸。
右手は両開きの収納棚になっており、釜なども収納していただけます。
ーー
今回、本格的な小間茶室を作らせていただく貴重な機会をいただき、設計チームも改めて勉強させていただきました。
お稽古やお茶会でたくさんの方に使っていただき、長く愛される茶室になることを願います。
宝乗寺様、夏の暑い中工事を進めてくださった志田建築様と施工チームのみなさま、ありがとうございました!
ーーーー
記:ワタヌキ
ワタヌキプロフィール
担当:広報、雑務、茶と家プロジェクト
茶道歴15年、建築業界歴1年の新人です。
裏千家茶道専任講師、茶名宗望。
茶室建築業務サポート、茶と家プロジェクト担当。
(スタッフ) 2023年9月 1日 17:42
メディア掲載のお知らせ:つつじヶ丘K様邸 三畳小間茶室とクローゼット内水屋
ご自宅で本格的なお稽古ができる、洋室から茶室へのリフォームなら茶室専門設計事務所のリンクス・ホリへ◎
2023年7月23日(日)付 読売新聞に、弊社が設計施工を行ったお客様の茶室が掲載されました!
記事は読売新聞オンラインでもご覧いただけますので、ぜひご覧ください。(会員登録が必要なようです)
取材いただいたのは、昨年弊社で手がけた調布市つつじが丘の戸建て住宅内茶室です。
四畳の書斎を、三畳茶室とクローゼットを活用した水屋にリフォームいたしました。
限られた空間に炉を切り、壁床を納め、豊かな広がりを演出しています。
壁床というと壁に軸釘のみ打っている場合が多いですが、
弊社ではスペースや構造が許せば床柱と幕板の施工をおすすめしています。
茶室全体が引き締まり美しいだけでなく、
様々な設えに対応できるため一層茶を愉しむことに繋がります。
リフォーム前の書斎の様子はこちら
クローゼットを入れても四畳ほどの小さな空間ですが、品のいい窓から明かりが入り、心地よいお部屋です。
クローゼットを解体し部屋全体を茶室にするプランもございましたが、
お客様のご希望は、とても大切に住まわれているお家をなるべく壊さず、廊下と繋ぐドアもそのままにしたい、ということでした。
そこで、敢えて4畳の中に鴨居と敷居を造作し、襖で約3畳の茶室と水屋を分ける形に設計いたしました。
網代天井、左官壁、壁床の品のいい茶室に仕上がりました。
水屋はクローゼットの扉をそのまま活かしているため、お客様の席入りの際には閉めて隠すこともできます。
点前座の様子
こちらの茶室は戸建て二階部分にあるのですが、真下のお部屋がユニットバスのため通常の居室より一階と二階の間の空間に余裕があり、茶室の床をほとんど上げずとも炉を切ることができました。
リフォームの場合、全く同じケースというものはございませんので、設計士と施工チームで現場調査をした上でプランをご提案させていただいております。
写真にあるのは神大杉で制作したリンクス・ホリオリジナルの炉縁と結界です。
侘びた素材感が小間茶室にマッチしておりますね。
この度は設計の工夫と大工さんの技が詰まった茶室を取り上げて頂いて大変ありがたいです。
また、愉しんで日々使っていただいているようでうれしく思います。
施主のK様、読売新聞の皆様、暑い中ありがとうございました!
記:ワタヌキ
ワタヌキプロフィール
茶道歴15年、建築業界歴1年の新人です。
裏千家茶道専任講師、茶名宗望。
茶室建築業務サポート、茶と家プロジェクト担当。
(スタッフ) 2023年8月 2日 16:23