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株式会社リンクス・ホリ

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ブログ 設計コラム: 2023年3月アーカイブ

【暮らしの中に茶の湯】使い方ひろがるLDKと茶室の間取り

東京・埼玉を中心に、茶室建築・リフォームを行っているリンクス・ホリです。  


自宅に茶室が欲しい、けど、何から考えたらいいのかわからない...という方へ、

リンクス・ホリの茶室リフォームの実例から、本当に使いやすい間取り案をご提案いたします!


今回は「LDKに隣接する茶室」についてのご紹介です。


家族が過ごすリビングダイニング、そして水や火が揃っているキッチンは、

茶の湯に必要なものへのアクセスがすべて最短ででき、生活の中に茶の湯を取り入れるには最適の場所と言えます◎


まずは実例をご覧ください ↓


■実例① 川崎市・マンション茶室(六畳弱・壁床・キッチン水屋)




←BEFORE                                                 AFTER→

こちらはもともとLDKに5.5畳の和室が繋がっている一般的なマンションの間取り。

和室はご夫婦の寝室として使われており、その使い方は続けられるようにしたいといことでしたので、茶室にリフォームするにあたり以下をポイントとしました。


①とにかく収納を多くとる(たくさんお持ちの茶道具・寝具の収納ができるように)

②タンスなど既存の和室で使っている家具を置けるようにレイアウトする


上記2点を踏まえ、スペースの効率化のために以下の工夫をしています。


①床の間は裏を収納にした壁床+移動可能な置き床

②水屋はキッチンシンクに置いて使う特注品


③踏台を床下に収納


使用しない茶道具や踏台をしっかり収納できることで普段は生活を圧迫せず、

お稽古の時は茶室のすぐ隣にキッチン水屋があるため動線がよく、使いやすい間取りです◎



事例の詳細はこちら↓

https://www.links-hori.jp/design_case/#a34



■実例② 新潟県・戸建て茶室(六畳、水屋)



←BEFORE                                                 AFTER→

こちらももともとLDKに和室が隣接している間取り。

お庭に面した掃き出し窓と和室の間に通路がありましたので、

突き当りの収納を水屋に作り変え、通路を茶道口としました。


ポイントとしては建具のリビング側の面を木地にすることで、洋室のリビング空間となじませた点。

閉め切った様子


茶室を一段上げた効果もあり、茶室内には美しい緊張感を持たせることができています。

まずはとなりのリビングにお客様を通し、身支度をしていよいよ茶室に移動して頂くとき、

きっと期待にわくわくしていただけることでしょう。


事例の詳細はこちら↓

https://www.links-hori.jp/design_case2/#a20200515



■実例③ 国立市・マンション茶室(四畳半・水屋)



BEFORE                                      

 AFTER

リビング隣の洋室を茶室にリフォームしたこちらの事例。

もともと壁のあったリビングと洋室の境界を開口部にすることで、

廊下とリビングの両方からの動線を確保し、客動線と亭主動線が分かれた使いやすい茶室です。


ご友人とのお稽古をされたいというお客様のご希望を考えると、ポイントは三点。


①水屋は必須

②広さは最低でも四畳半は欲しい

③亭主が座礼をする廊下も欲しい


ということでお客様と建築士とでプランを練り、


①六畳ほどの洋室の中に四畳半+水屋廊下を作る

②隣部屋のクローゼットを分割し床の間を作る


ということで大変機能的な茶室が完成しました。

洋風のリビングと和室を馴染ませるガラリ戸

客入口の茶室側は太鼓襖、廊下側は木製建具の二重




ーーー


いかがでしたでしょうか?


いずれの事例も、

生活の中心に茶の湯が寄り添う暮らしをイメージしていただけたのではないでしょうか。


最後に、LDKに隣接した茶室のメリット・デメリットのまとめと、

どんな方・どんなお家に向いているかをまとめさせていただきます。


【LDKに隣接した茶室のメリット・デメリット】


◎メリット

① キッチンを水屋代わりに利用出来たり、準備片付けの動線が取りやすい

② リビングやダイニングを待合代わりに利用でき、お稽古やお茶会で招いた方にゆっくりして頂ける

③ 生活の中心に茶室があり、茶のある暮らしが日常になる


△デメリット

・ LDKの音が茶室内に入り込みやすい

・ お客様に生活感が見えてしまう



【LDKに隣接した茶室がおすすめの方】


・マンションにお住まいの方

 →全ての居室がワンフロアにあるマンションではLDKに近い居室を茶室にし、動線をコンパクトにするのがおすすめ


・敷地面積が広めの戸建てにお住まいの方

 →逆に都内のコンパクトな戸建てなどは、LDKと茶室は別の階に設けるのがベターです。


・ご家族や親しいご友人とお茶を愉しみたい方

 →生活空間に茶室が馴染むため、肩ひじ張らないお茶のおもてなしが可能です。



LDKに隣接した茶室のご紹介は以上です。

ご自分に合った使いやすい茶室を作られる際のお役に立てば幸いです!


ーーー


茶室建築・茶室リフォームをお考えの方は、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡くださいませ。




記:ワタヌキ


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ワタヌキプロフィール

担当:広報、雑務、茶と家プロジェクト

茶道歴15年、建築業界歴1年の新人です。

裏千家茶道専任講師、茶名宗望。

茶室建築のサポート業務をしつつ、

茶と家プロジェクトという茶道を盛り上げるプロジェクトを鋭意準備中。



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