埼玉県知事 許可(般-27)第69267号
営業時間 9:00~18:00(祝日・年末年始休)
茶室としても客間としても使用できる和室が欲しい。茶室のときは、水屋への導線も確保したい。また、客間のときは、できるだけ広く使いたい、というご要望に対応いたしました。
検討その1…水屋導線を確保しつつ、八畳に広がる
⇒廊下から離れた水屋までの導線を確保するため、襖で仕切った畳の廊下を二畳つくり、茶室として利用するときはそこを裏導線として使用します。
客間として利用するときは、廊下を仕切る襖をはずして、広い八畳間として使用できます。
検討その2…襖同士を丸太で納める
⇒今回のプランニングでは、茶室へ入る襖と畳の廊下へ入る襖、そして茶室と畳の廊下を間仕切る襖、これらが一箇所で交わります。通常は四角い枠材で納めると思われますが、ここでは丸太を使うことでそれぞれの襖同士を干渉させず品良く納めています。
検討その3…既存窓サッシをそのままに、雰囲気のよい障子をつくる
⇒リフォーム前の部屋は洋室だったため、茶室としては少し高い位置に窓がついていました。
サッシを交換するような大工事はしたくないので、既存の窓よりひとまわり大き目の障子をデザインし、引き分け式とすることで部屋全体の窓のバランスを調整しています。
検討その4…通風方式と空調機
⇒中間期の通風を取るために、庭に面した欄間障子を上開き式として開閉できるようにしています。
鴨居と障子の間に竹を簡単な方法で固定することで、多少の風では外れないようになっています。
また、茶室内のエアコンは、お施主様の提案により廊下天井内に納めることで、木製の吹き出し口のみが見えるすっきりとしたものになっています。
襖を開放した広さでも充分まかなえる大容量タイプです。
庭に面した明るく広い水屋と、落ち着いた雰囲気の六畳茶室、そして利便性の高い畳廊下。
これら全てがバランスよく配されて、使い勝手のよいお茶室が完成しました。
客間に茶室にと多用途に対応できると思います。
一軒家の御宅の和室に炉を切り、床の間を手直ししお茶の稽古の出来るお部屋にリフォームしました。
天井には釜蛭釘を打ち、季節には天井から鎖をさげ、吊り釜を楽しむことができます。